小林康宏(株式会社リビタ 企画担当) 福島紘子(株式会社リビタ 建築担当)
西本健太(株式会社リビタ 企画担当) 大嶋 亮(株式会社リビタ 販売担当)
小山 明(タシリンゴLLC クリエイティブ担当)
小林康宏(株式会社リビタ 企画担当)

渋谷を生活圏内に、
これからの暮らし方をつくり出す

— 今回のプロジェクトについて教えてください。

小林
この数年間、住み方や働き方、生き方がすごく多様化してきています。これまでは、仕事はオフィス、家は生活の場として切り分けられてたけど、テレワークなども広がってきて、家も働く場所だったり、みんなで過ごす場所だったり、いろいろな場になっていくんじゃないかな。そういう要件を満たすプロジェクトを目指しています。
大嶋
物件は15世帯のマンション。一室を単に商品として販売するのではなく、お客さんとこれからの暮らし方を一緒に考えていきたいです。場所柄、それができる人が集まると思う。「リノア目黒大橋」は、渋谷まで歩いて15分です。渋谷を生活圏内にするような人たちは、先進的な取り組みにチャレンジする姿勢を持っていたりする。
小林
「リノア目黒大橋」は、山手通りと246が交差する位置にあって、代官山や中目黒、池尻大橋が近い。隣には、青葉台とか松濤とかいわゆる高級住宅地があって、反対側には駒場とか世田谷の住宅地が広がっている。高台にあるので、日当たりなど実際に住みやすい条件はすべて整っている。長年住んでいる方が多くて、これまで新築マンションの販売がほとんどなかった、知る人ぞ知るエリアです。
大嶋 亮(株式会社リビタ 販売担当)
大嶋
代官山蔦屋書店まで歩いて行けるので、そういうところで日常的に刺激を受けることを楽しめる人がターゲットのイメージなんです。ポジティブに、自分たちの暮らしのなかで新しいことを享受する。仕事もどちらかというと、お役所仕事じゃなくて、クリエイティブな発想が求められる職業が多そう。そういう人たちは、自分のものにこだわりがある。PCは僕のようなレッツノートじゃなくて小林のようなMac Bookじゃないと、みたいな(笑)。住宅も金太郎あめみたいに似たような建売では物足りなくて、自分なりの理想の暮らしを建築でも実現したいと思っている。自由設計をしたり、そこまでいかなくても、素敵なしつらえをしたいと。
小山
コム・デ・ギャルソンの川久保玲の言葉に、「クリエイティブでなければ生活は退屈である」というのがあります。つまり、何に対してもクリエイティブであろうと。家で生ハムを食べるにしても、メロンみたいなありきたりのものにまくんじゃなくて・・・柿とか。
一同
一同:柿!
小山
おいしいんですよ。デザインとかファッション業界のいわゆるクリエイターに限らず、発想がクリエイティブな人は、そうやって生活も仕事もちょっとずつ面白くしようという気持ちがある。
西本健太(株式会社リビタ 企画担当)

いろいろなまち、人種と交わる、
オープンマインドな仲間

西本
僕は最近入社をしたんですが、こういうプロジェクトはすごくワクワクします。僕、山口県出身で渋谷ってずっと避けてきたんですよね。人ごみが苦手で。でも今回の物件を見たとき、「本当に渋谷なのか?」っていうくらい穴場感があって、ここだったら住んでもいいと思った。近くに大通りがあるから、車の音がうるさいんじゃないかと思ったけど、中に入ったところですごく静か。

― もし住むとしたら、どんなライフスタイルを送りたいですか?

西本
前条件として、結婚してから住みたいですね・・・。
 
一同:(笑)
西本
リビタに入って、自分にはない考え方を持っている人がたくさんいて、すごくよかった。ここもいろんな人が住みそうなので、まったく関係ない職業の人に仕事の相談なんかをして、アドバイスをもらったり。
小山
人も呼びやすいですよね。渋谷からこの距離だと「ちょっとおいでよ」と言える。飲み屋でたまたま隣に座った人と意気投合して、「うちで飲みなおしますか」とか。
福島紘子(株式会社リビタ 建築担当)

― ほかの方は、ここに住むとしたらどんなライフスタイルを送りたいですか?

福島
私は人と会うのが好きなので、神泉の飲み屋で梯子しても8分で帰れるから、楽しいドリンキングライフが送れそう(笑)。終電という制限がなくなるので、人づきあいがよくなり過ぎちゃうかな。
大嶋
僕と小林は子持ちなんですよ。こどもを育てる視点でいくと、自然と触れ合えるのはいい。「渋谷にそんなところないだろ」と思っていたけど、ちょっと歩けば代々木公園に行けるし、すぐそこには西郷山公園もあるし、こどもを遊ばせる環境は充実してる。
小林
駒場野公園ではバーベキューもできるよね。
大嶋
それからこの物件はペットOKなので、代々木公園まで20分くらい散歩して、あの周りってドッグカフェが多いからそこで一息つくとか。都心だけど意外と動物とも暮らしやすい。
小林
渋谷でランチして、駒場野公園で遊んで、代官山で買い物して帰ってくるとか、1日のなかでいろんなまちを使いこなせる。代官山とか周りの高級住宅地ほど肩肘はらなくていいところも魅力ですね。
小山 明(タシリンゴLLC 「リノア目黒大橋」クリエイティブ担当)

— 今回、広告では“SHIBUYA NEIGHBER”というキーワードを打ち出していますね。

小山
目黒大橋って、山手通りと246がクロスしているから、自然と人が集まりやすいんです。しかもこの2つの通りは文化が違う。山手通りはクラフト感のある店が多くてローカルな文化。246はグランドメゾンやブランドショップがあるインターナショナルな文化。だから、いろんな人種と交われる。

自分らしく生きることの大切さを知っている人は、ほかの人が大切にしていることも大切にできる。そういうオープンマインドな人たちが、この辺にはもともといる。友達を“仲間”と呼ぶような。友達と仲間って、距離感が違いますよね。友達は小さい頃同じ学校だったとか腐れ縁的なところがあるけど、仲間は志とか趣味とか、なにかこう志向が近い人たち。夫婦も、お互い独立した精神を持っていてビジョンをわかりあえる仲間。こどもも、自分の所有物じゃなくて一人の仲間。もちろんここに住むなら、リビタも仲間になる。

ストーリーのあるリノベーション、
変化の余地をつくっておく

——— どのような建築ですか?

福島
築21年4階建てで、1階は駐車場とエントランスと3世帯。2階から4階は各4世帯ずつ。共用部がたくさんあるとか部屋がすごく広いといったメリットを持っているわけではないけど、細かいしつらえを用意することで、使い勝手のいいマンションにしていきたい。
小林
部屋の広さは63~73平米で、いまは3LDKだけど、2LDKにしていく予定です。ただ、「ここがリビングでこっちがダイニング」と決めるよりは「この部屋はこんなこともできるよね」と、お客さんと考えながらつくっていけたら。

——— 設計を成瀬・猪熊建築設計事務所に依頼した理由は?

福島
じつは私、大学時代に猪熊さんに教わっていたんです。東日本大震災で被災した岩手県・陸前高田で「陸カフェ」というカフェを猪熊さんがつくっていたのをお手伝いしていました。当時から猪熊さんは、その場所で人の行動をどう生み出していくかを、よく考えて設計していました。単に素材やデザインで箱をつくるのではなくて、営みまで計画してくれる。今回ターゲットにしている人も、ただ建物がかっこいいかどうかよりも、実際に住んだときの暮らしやすさまで一歩踏み込んで見ると思う。大嶋が担当したリノサポで、既に何件か事例がありますが、猪熊さんはお客さんと丁寧に話し合いながらものをつくっていける設計者です。
成瀬・猪熊建築設計事務所設計。個人邸1階の「ファインタイム コーヒー ロースターズ」
大嶋
僕が以前成瀬・猪熊建築設計事務所とお仕事をしたのは、個人宅の自由設計でした。木造の戸建てで、2階が自宅、1階が「ファインタイム コーヒー ロースターズ」というカフェ。流行りの浅炒りコーヒーで、いまではすっかり有名店です。
この物件は課題だらけでした。東京オリンピックの年に建てられて、雨もりはするわ、ボロボロの状態だった。でもリノベーションは課題が多いほど、それを覆すことによってストーリーが生まれて、いいんですよね。単純なリノベーション処理をすると、キレイな箱で終わってしまう。こねくりまわす必要があるんですよ。それが企画につながったりする。
今回の物件も、限られた共用部をどうシェアしてもらうかで、合理的に価値を生み出さなくてはいけない。そういうことを考えるのに、猪熊さんは長けています。
小林
例えば、いまはエントランスの中に駐輪場があるけど、このエリアは自転車に乗る人が多いから外に出すことにしました。すると今度は中が空くので、「みんなの土間」という場所にした。使い方は、ベビーカーを上の階まで持っていくのが大変な場合は、ベビーカー置き場にしたり。
福島
このマンションには、さっき話したようなクリエイティブな人が集まると思うので、「こういう使い方がいい」という提案が起こりうる。むしろそうしやすい仕組みを用意して、いずれは管理組合で自走してほしい。
小林
5年後と10年後で、また違う用途になってもいい。その時々の時代や暮らしに合わせて、住人が共有部にも手を入れられるように、建材も取り外しが簡単なものにしたんだよね。
福島
はい、そうやって企画をハードに落とし込んでいます。
渋谷駅とその周辺は大規模な再開発のさなか

将来の資産価値を見据えて、
長く付き合っていく

大嶋
ここに住む人は、数字として押さえるところはちゃんと押さえておくバランスをもっている人でもあると思います。
想定しているのは、30代半ばから40代前半くらいで、初めて家を買う人。結婚してまだこどもがいないとか、いても小さい。そういう人は住み替えを前提としていることも多いです。物件を売る、貸す視点になったときに、このエリアは渋谷が近いし不動産として資産価値が下がりにくいんですね。物件のなりたちや内装のつくり方も含めて、資産としてもいい。

その価値をさらに高めていこうというマインドで住んでもらいたいですね。15世帯でマンションを育てていく。僕たちからも、そのためのヒントやアクションを提案して、寄り添っていく。
そして、ゆくゆく住み替えをするときには、売却のお手伝いもできたら。自由設計した家は一般的に売りにくいとされるけど、そうした家を求めている人にきちんとマーケティングして、適正な価格で売ることが、僕たちなら可能です。普通の不動産屋だと見つけられないんですよ。
小林
リビタのウェブサイトを見ている人たちは感度が高くて、駅名や価格だけでなく、そこにあるストーリーだったり暮らし方から物件を探す。チャンネルが違うんです。
大嶋
ほかの一棟プロジェクトでも、8年前にマンションを買ったお客さんの売却のお手伝いを、いましています。プライベートでもお付き合いがあったりして、売って終わりという感覚はないんです。これからのプロジェクトでも、長く付き合っていければと思っています。
Page Top